たろきちのシムズライフ

シムズ4をドラマ風に書き綴ったブログです。更新が滞っている時は記事作成中か、他のゲームに浮気している可能性があります。

change! 【後編】

※プレイヤーの妄想によるストーリー&画像が多めです。ご容赦ください。

 

 

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ドスッ!ドスッ!

〈こんなに怒りを覚えたのは初めて。親友にあんな事を言われるなんて…〉

〈ミアだけじゃない。あの四人にもムカついてる。だからこそ、自分を変えてみんなを見返す事を決意した。その為にはまず……〉

 

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ハルカ「おばさん!」

おばさん「あらハルカ。今日もシナモンロールだね?」

 

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ハルカ「いらない!私、ダイエットするからシナモンロール食べない!」

おばさん「ダイエット?そんなの必要ないよ。女の子はふっくらしてる方が可愛いんだから」

ハルカ「するったらするの!痩せるまで絶対に食べないから!それだけ言いに来たの!それじゃ!」

おばさん「あ、ハルカ……。あの子が急にダイエットだなんて…。もしかして、恋かねぇ?」

 

 

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ハルカ「(隠れて人の写真撮るのは盗撮。ストーカーと同じって……、ミアの言う通りだよね…。ただ純粋に好きだから写真を撮ってただけ。でも相手からしたら…気持ち悪いよね…。…全部捨てよう)」

 

 

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ハルカ「ハァ……ハァ……」

 

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タイラー「おりゃ」

アーロン「教授に見つかったら怒られるぞ」

 

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ライリー「バレなきゃ大丈夫だって」

アーロン「ん?あれって……」

 

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ケイラ「え、ハルカじゃん。走ってんだけど」

ライリー「マジ?ダイエット?」

タイラー「ないない!つか、あの体重でいきなり激しい運動したら膝壊すぞ」

 

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ケイラ「ま、どうせすぐに諦めるよ。だってハルカだもん」

アーロン「だな」

 

 

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ハルカ「カプレーゼサラダください」

 

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ハルカ「(サラダなんてほとんど食べた事なかったな…。しばらくはカロリーの高いものは控えなきゃ。これだけじゃお腹空いちゃいそうだなぁ…。でも我慢!)」

 

 

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〜一週間後〜

タイラー「よっ!ほっ!」

アーロン「次は俺の番……ん?ハルカだ」

ライリー「え、嘘。まだ諦めてなかったんだ」

タイラー「すぐやめると思ったのにな。何日でやめるか賭けでもするか?」

ケイラ「…………」

 

 

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ミア「ウフフ…」

 

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ルーク「ん?あ、あの子」

ミア「え?」

ルーク「最近よく広場を走ってるよね。毎日続けてて偉いね」

ミア「…………」

ルーク「努力出来る人ってすごいよね」

 

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ミア「……すぐに諦めるよ……」

ルーク「え?」

ミア「ううん!なんでもない♡」

 

 

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ハルカ「(こんなに頑張った事って今まであったっけ?)」

 

 

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小学生のハルカ『また男子たちにバカにされちゃった…』

〈昔から運動が大の苦手だった。徒競走ではいつもビリ。よく転ぶし、それを同級生たちに笑われてた…。だから今まで運動は出来るだけ避けてきた〉

 

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小学生のミア『そんなの気にしちゃダメだよ!私はハルカの味方だからね!』

小学生のハルカ『うん。ありがとう、ミア』

〈ミアと親友になれて本当によかったと思ってた。でも、その言葉も嘘だったんでしょ?本当は心の底で私の事笑ってたんでしょ?〉

 

 

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ハルカ「あーーー腹立つ!!何が味方よ!嘘ばっかり!絶対に見返してやるんだから!」

ドスンッ!ドスンッ!ドスドスドスッ!

 

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女性「え、何この音」

男性「あのハルカがダイエット始めたんだって。まあ続かないだろ、ハハハ」

 

 

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〜数ヶ月後〜

ハルカ「ちょっと…痩せた、よね?」

 

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ハルカ「いいぞぉ、この調子で頑張ろう!」

 

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ハルカ「ただ痩せるだけじゃダメだ。肌の事も言われてきたし、ちゃんと気にするようにしなきゃ。パック買ってみたんだよね。試してみよ」

 

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ハルカ「うわ……。自分の顔なのにびっくりしちゃった、ハハ……」

「きゃっ!」

ハルカ「え?」

 

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女性「お、お化け!」

ハルカ「あ、いや…これはあの……。驚かせてごめんなさい……」

 

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ハルカ「メイクやファッションも学ばなきゃ。わあ、メイク動画ってこんなにあるんだ。どれを参考にしたらいいんだろ…」

 

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〈苦手だった運動もいつの間にか好きになっていた。ダイエットを始めてから陰で色々言われたけど、そんなの全く気にならなかった〉

〈もっと頑張らなきゃ。あの四人を、そして……“親友”を見返すために!〉

 

 

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〜数ヶ月後〜

ハルカ「美容院に一人で行くの初めてだ…。いつもはお母さんと一緒だったからなぁ。はぁ…緊張する…」

ハルカ「でも昨日練習したんだ。スマホを見せて、この女優さんと同じ髪型にしてくださいって言うんだ。私なら出来る、大丈夫!…いや、もう一回練習しておこうかな……」

 

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ハルカ「スマホを見せてこの女優さんと……」

美容師「いらっしゃ~い!」

ハルカ「えっ!」

美容師「お店の前でずっとブツブツ言ってるから、つい声掛けちゃった」

ハルカ「あ…す、すみません……」

美容師「いいのよぉ。さ、中へどうぞ」

 

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美容師「今日はどんな感じにするのかしら?」

ハルカ「あ、あの…この女優さんと同じ髪型にしたいです…」

美容師「OK!任せて~」

 

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美容師「その女優好きなの?」

ハルカ「えっ、あ、いや…。私、昔からずっと同じ髪型で…、だからどんな髪型にしたらいいか分からなくて…。検索したらこの髪型が出てきて、いいなぁって思って…」

美容師「あら、ずっと同じ?もったいないわね〜。色々試して楽しまないと!」

ハルカ「楽しむ……」

美容師「そうよ。髪だけじゃなくてメイクとかファッションとか、やりたい事やって楽しむ。人生は楽しんだもの勝ちよ!」

ハルカ「そう…ですよね…!」

 

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美容師「はいっ、おつかれさま〜!うん、完璧!さすがワタシ♪」

 

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美容師「どうかしら?」

ハルカ「わあ…」

 

 

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ミア「(ハルカから呼び出されたけど何の用だろ?私、忙しいのに。ていうか、会うの超久しぶりかも。ダイエットなんてしてたけど、とっくに諦めてるだろうなぁ。リバウンドしてたりして)」

 

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ミア「って、いないじゃん!人を呼び出しといていないってなんなの?ハルカったら…」

「ここにいるよ」

ミア「えっ…」

 

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ミア「……ハルカ…なの?」

ハルカ「うん、そうだよ」

 

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ミア「え、えぇ??ど、どうしちゃったの!?」

ハルカ「ダイエット頑張ったの」

ミア「いやいや頑張りすぎじゃない?面影なくない?ハルカはぽっちゃりな方が可愛いのに!あ、そうだ。シナモンロール奢ってあげる!ハルカ、好きだったでしょ」

ミア「痩せたからってルークと付き合えるわけじゃないんだし。ね?体型元に戻そう?」

ハルカ「痩せたら付き合えるなんて思ってないよ。彼の事はもう諦めてる」

ミア「あ、そう…。で、でも!ハルカはぽっちゃりな方が可愛いから!絶対元に戻した方が……」

「そんなに認めたくないわけ?」

 

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ハルカ・ミア「「え……?」」

 

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ケイラ「アンタ、この子の友達じゃないの?友達なら頑張ったね、すごいねって言わない?努力したねって」

ハルカ「………」

ケイラ「それとも、この子が痩せたら都合でも悪いわけ?」

 

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ミア「な、なによ!急に味方なんかしちゃって。そっちだってハルカの事、散々バカにしてたじゃない!ていうか、関係ないんだから黙っててよ!」

 

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ケイラ「確かにバカにしてた。すぐ泣くし、自分の意見もはっきり言ってこないし、食べてばっかりで見るだけでイライラしてた」

ハルカ「………」

ケイラ「でもダイエットし始めてからはずっと頑張ってた。すぐに諦めると思ってたのに。こんなに努力したヤツをバカにするつもりはないよ」

ミア「………」

 

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ハルカ「…ミア。ミアはいつも私の味方だった。辛い事があっても相談に乗ってくれるし、私の事をかわいいって褒めてくれてた」

ハルカ「だからミアが私をあんな風に思ってた事を知った時は、すごくショックだった…。でも気づいたんだ。私ミアにずっと甘えてたんだ、って」

ハルカ「ミアに言われなかったら私はダイエットもしなかっただろうし、メイクやファッションにも興味がなかったと思う。だからミアには感謝してる。変わるキッカケをくれてありがとう」

ミア「………」

 

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ミア「ハルカはメイクなんてしなくていいし、ぽっちゃりな方がいいの!全部元に戻しなよ。じゃなきゃ親友やめるよ?親友の言うこと聞けないの?」

ライリー「こっわ」

アーロン「かわいい顔が台無しだぞ?」

ミア「うるさいっ!」

ハルカ「分かった。私、ミアと親友やめる」

ミア「……!」

 

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ミア「ほ、ほんとにいいの!?後悔するよ!ハルカなんかに手を差し伸べてあげる優しい子なんて、私しかいないよ!?」

ハルカ「今までありがとう、ミア」

ミア「くっ……!もう知らない!」

 

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ケイラ「アハハッ!あの子すごい顔してた」

ハルカ「あ、ありがとう。まさか味方してくれるなんて…」

ケイラ「言ったでしょ?こんなに頑張ったヤツをバカにするつもりはないって」

 

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タイラー「今までごめんな、ハルカ。ここまでよく頑張ったな」

ライリー「ほんとにごめん。もう絶対にからかったりしないから!」

アーロン「いや~、ほんとイイ女になったよな。ケイラと付き合ってなかったら口説いてたとこだよ」

ケイラ「アーロン?」

アーロン「冗談だって!」

ハルカ「……フフッ」

 

 

〈自分を変えてみんなを見返すという目標を達成できた。ミアとは親友ではなくなってしまったけど……〉

〈そのかわり、私には新しい友達ができた〉

 

 

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〈そう、あの四人だ〉

タイラー「おお!上手い上手い!」

ケイラ「すごいじゃんハルカ!」

 

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ライリー「~♪~~♪」

ハルカ「すごい…。歌もギターもほんとに上手…」

ケイラ「ライリーは歌手を目指してるからね」

タイラー「オレの彼女サイコーだろ」

 

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ハルカ「こ、こんな感じ?」

ライリー「イイじゃん!」

アーロン「自分の好きなように踊ればいいんだよ!フゥーッ!」

ケイラ「一番テンション上がってんじゃん」

 

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タイラー「このあと何食う?」

アーロン「もうメシの事かよ。集中しろよ」

ハルカ「フフ…」

 

 

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ハルカ「(まさか自分をからかってた人たちと友達になるなんて、不思議だなぁ…)」

ケイラ「ハルカ!ほら、行くよ」

ハルカ「あ、うん!」

タイラー「このあとどうする?」

アーロン「もうすぐ試験だし勉強だろ」

ライリー「アーロンったら真面目~」

ハルカ「ねぇ、みんなでシナモンロール食べようよ!」

ケイラ「アンタほんと好きだね、シナモンロール

ハルカ「だって美味しいだもん!」

 

〈いろいろあったけど、今が一番楽しい。自分を変える事ができて本当によかった!〉

 

おわり

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