たろきちのシムズライフ

シムズ4をドラマ風に書き綴ったブログです。更新が滞っている時は記事作成中か、他のゲームに浮気している可能性があります。

change! 【前編】

※プレイヤーの妄想によるストーリー&画像が多めです。ご容赦ください。

 

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「おばさん、シナモンロールひとつ!」

 

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おばさん「はいよ!アンタ、シナモンロール好きだねぇ」

ハルカ「だって美味しいんだもん!」

〈私、ハルカ。Britechester大学の学生〉

〈夢は弁護士になる事。勉強のためにも糖分をたくさん摂らないとね〜〉

 

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ハルカ「ん〜〜うまっ」

 

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「おい見ろよアレ」

 

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タイラー「ドラム缶がなんか食ってるぞ」

 

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ライリー「おっきいドラム缶だね〜。アハハッ」

 

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アーロン「太り過ぎだろ。少しは控えろよ」

 

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ケイラ「自己管理全然出来てないよね。つか肌もヤバくない?ニキビだらけじゃん」

タイラー「あんな女と一緒に歩きたくねーよな!」

四人「「「「ハハハハハッ!」」」」

 

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ハルカ「(…なによ、あいつら。私はドラム缶じゃないもん…。ちょっとぽっちゃりなだけだもん。ヤなやつら…)」

ハルカ「(…ん?はっ!あれは…)」

 

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ハルカ「(ルークくんだ!)」

〈彼はルークくん。私は彼に片思いしてる。好きになったキッカケは、私が落としたハンカチを彼が拾ってくれたこと。そしてそれを、とっても優しい笑顔で渡してくれたんだ!あの笑顔が忘れられない!〉

〈でも引っ込み思案な私は、ルークくんに話しかける勇気がない…〉

 

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〈だからこうして陰で見ている事しか出来ない…〉

ハルカ「(本当はおしゃべりしてみたいけど、見てるだけでも幸せ。ルークくんに会ったら嫌な事全部忘れちゃう。そうだ、写真撮っとこう)」

 

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カシャッ

 

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ハルカ「ムフフ…」

 

 

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ハルカ「あの四人にドラム缶なんて言われちゃってさ…。私そこまで太ってないよね?」

 

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ミア「ひどい!ハルカはドラム缶なんかじゃないよ!ぽっちゃりしててこんなにかわいいのに!イヤな人たちだね。気にしちゃダメだよ?」

〈この子はミア。小学校からの大親友〉

〈優しくて可愛くていつも私に味方してくれる〉

 

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ミア「ハルカには私がいるからね!何かあったらいつでも相談して」

ハルカ「うん!ありがとう」

 

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ハルカ「(ミアってほんとにいい子だなぁ。この子が親友でよかった)」

 

 

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ハルカ「ムフフ…」

 

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ハルカ「ルークくんがいっぱい…。しあわせ♡」

 

 

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〜翌日〜

 

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ハルカ「げっ。あいつらがいる…。バレないようにこっそり通ろうっと…」

 

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ライリー「それっ」

 

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ハルカ「ぶっ!」

 

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ハルカ「ぐはぁっ!」

 

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ハルカ「いてて…。一体なんなの…?」

 

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アーロン「派手に転んだな〜」

ライリー「アハハッ。当たっちゃった〜、ごめ〜ん。わざとじゃないから〜」

タイラー「今の聞いたか?ぐはぁっ!だってさ。ハハハ」

ケイラ「ちょっと笑わせないでよ。フフフ」

 

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ハルカ「(絶対わざとだ……)」

 

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ケイラ「何?なんか文句でもあんの?」

ライリー「あるなら言ってみなー?」

ハルカ「…………」

 

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アーロン「自分の意見も言えないのか?」

タイラー「お前は一人じゃなんにも出来ないもんな。ハハハッ」

ハルカ「…………」

 

 

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ハルカ「(くやしい…。私が何したっていうの……)」

 

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ハルカ「(ん?あれはミアとルークくん?仲良さそうに話してる…。二人って知り合いだったの…?)」

 

 

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ミア「ひどい!そんな事されたの!?大丈夫だった?」

ハルカ「頭がくらっとしたけど、まあ大丈夫」

ミア「そっか。大変だったね…。なんでハルカにだけひどい事するんだろ。ハルカがかわいいから嫉妬してるのかな?」

ハルカ「ほんとなんで私ばっかり…」

 

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ハルカ「あ、そうだ。さっき見たんだけど、ルークくんと仲良さそうに話してたよね?いつ知り合ったの?なんで言ってくれないの?私が彼の事好きなの知ってるよね…?」

 

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ミア「あーその事ね。彼の好きなものや、好みのタイプを聞くために話しかけてみたの。もちろんハルカのためにね!」

 

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ハルカ「なんだそうだったんだ!安心した〜。ちょっと疑っちゃったよ、ごめん。ありがとう、ミア」

ミア「なに言ってるの。親友なんだから当然でしょ!もう少し仲良くなったら色々聞き出せると思うから待ってて!」

ハルカ「うん!」

 

 

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ライリー「今日のハルカのリアクション面白かったねー」

ケイラ「でもアイツってなんかムカつかない?トロイし弱虫だし泣き虫で、見てるとイライラする!あと、食べてばっかりだし」

ライリー「わかるわー。この前も何もない所で転びそうになってたし、ほんと鈍臭いよねー」

 

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アーロン「あの悔しそうな顔見たか?あんな顔するなら少しは言い返してこいよ、って思うよな」

タイラー「アイツの性格上無理だろ」

アーロン「あ、いい事思いついた。次はアイツをさ……」

 

 

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ハルカ「おばさん、シナモンロール!」

 

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ハルカ「いただきま〜…」

「あ、いたいた!」

ハルカ「え…?」

 

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ライリー「やっぱここにいた」

ハルカ「な、なんか用…?」

 

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ライリー「そんなに警戒しないでよ。いやあこの前はごめんねぇ。痛かった?」

ハルカ「べ、別に大丈夫…」

ライリー「ならよかった!今日はアンタを合コンに誘おうと思って。どうせ彼氏なんていないでしょ」

ハルカ「(どうせって…)でも私、好きな人が…」

 

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ライリー「あー…そうなんだぁ」

ケイラ「彼氏じゃなくても友達が出来るかもよ?アンタどうせ友達いないでしょ」

ハルカ「(またどうせって言われた…!)」

ケイラ「とりあえず合コンは金曜の19時、ペッパーズ・パブでやるから。それまでに来るかどうか決めておいて」

ライリー「じゃあね〜」

 

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ハルカ「合コン、か…。でも、なんで私を?この前のお詫びかな。うーん、どうしようかな…。ミアに相談してみよ」

 

 

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ミア「いいじゃん行ってきなよ!もしかしたらルークくんもいるかもしれないよ?」

ハルカ「えっ、そうかな?じゃあ行ってみようかなぁ。ミアも一緒に行ってくれるよね?」

ミア「ごめん、用事があるの。でもそのかわり、合コンのための服を選んであげる!とびっきり可愛いのをね!」

ハルカ「あ、行けないんだ…。一人じゃ不安だなぁ。上手く話せないかもしれないし…」

ミア「大丈夫だよ!ハルカはかわいいから、みんな話しかけてくれるだろうし、ハルカの取り合いなんかも起こっちゃうんじゃない?初めての合コン、楽しんできてね♪」

 

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ハルカ「(みんなが私の取り合い…。ちょっとイイかも、フフ…)」

 

 

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〜金曜日〜

 

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〈この日のためにミアがワンピースを選んでくれた。服の事はよく分からないから、ミアがいてくれて本当によかった〉

 

 

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『ペッパーズ・パブ』

 

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ハルカ「(あれ?人はちらほらいるけど、まだ始まってないみたい。時間通り来たんだけどな。まあ、待ってればそのうち始まるか)」

「ほらな!やっぱり来た」

ハルカ「ん…?」

 

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タイラー「な?絶対来ると思った!」

アーロン「じゃあ賭けは俺の負けか〜」

ハルカ「どういうこと…?」

アーロン「合コンなんて初めから無いんだよ」

ライリー「あったとしても、アンタみたいな暗いヤツ誘うわけないじゃん。こっちが恥かくでしょ」

タイラー「おーい、みんな!コイツ合コンしに来たんだってさ!誰か相手してやってくれよ。ハハハッ」

ハルカ「(や、やめてよ……)」

 

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タイラー「つかなんだよそのワンピース、ダッセェ!毒キノコかよ!」

ハルカ「(ミアが選んでくれたワンピースを……!)」

タイラー「柄が伸びて変な形になってんじゃん!余計デブに見えるぞ」

ライリー「アハハほんとだー!」

ハルカ「…………」

 

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ケイラ「ここまで言われて何も言い返せないの?アンタってほんと弱虫だよね。だからバカにされるんだよ」

タイラー「もう行こうぜ。アーロンには何を奢ってもらおうかな〜」

ライリー「じゃあね〜ハルカ」

 

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ハルカ「…………」

 

 

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ハルカ「ぐすっ……。なんで、こんな辛い思いしなきゃいけないの……。あ、雨……。…もう帰ろう………」

 

 

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ハルカ「(傘持ってなかったからびしょ濡れになっちゃった……。ん…?)」

 

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ミア「今日のデート楽しかった〜」

ルーク「そうだね。今度は映画でも観に行こう」

ミア「うん♡楽しみ〜」

 

ハルカ「(ミア…?どういう事……?)」

 

 

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ミア「合コンどうだった?楽しかった?」

ハルカ「合コンなんて初めからなかったの。あの四人が私をからかってただけだった。それに、ミアが選んでくれたワンピースをバカにされちゃった…」

ミア「ひどい!でもごめんね…。私のせいでハルカに恥かかせちゃって…」

ハルカ「ううん、あの四人がセンスないだけだよ。あのワンピース、とっても可愛かったし。それよりも気になる事があるんだけど…」

ミア「なあに?」

 

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ハルカ「昨日は用があるから一緒に行けないって言ってたよね?それって……ルークくんとデートしてたから?」

ミア「…………」

ハルカ「やっぱりアレは聞き間違いじゃなかったんだ。ねぇミア、どういう事か説明して?」

 

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ミア「……うん、ハルカの言う通りだよ。ルークとデートしてた。彼とは付き合ってる」

ハルカ「私が片思いしてるの知ってたよね!?それなのに……!」

ミア「だって好きになっちゃったんだもん、しょうがないじゃん。私さあ、昔から好きな人が友達とかぶる事がよくあるんだよねぇ。ほんとなんでだろ」

ハルカ「…彼と付き合ってるのに私の事応援してたの?ずっと騙してたの?」

ミア「クスッ。ねぇハルカ、彼と付き合えるって本気で思ってた?」

 

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ハルカ「え……」

ミア「無理に決まってるでしょ。だってハルカだもん。地味で暗くて、太ってて大して可愛くもなくて、何をするにも一人じゃ決められない。イイ所なんてひとつもない」

ハルカ「え…いつもかわいいって言ってくれてたよね…?親友にそんなひどい事言うなんて……」

 

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ミア「親友……。そうだね私たち親友だもんね。ならハルカの好きな人と付き合ったっていいよね?」

ミア「親友だから正直に言うね。ハルカは私の引き立て役なの。ハルカの横にいれば私がより痩せてて可愛く見えるでしょ?だから仲良くしてあげたの」

ミア「ああでも、引き立て役なのを不満に思わないでね。私がいなかったらハルカは今頃友達ゼロ。寂しい人生を送ってたと思うの」

ミア「そんな思いをせずに済んだのは“私”のおかげなの。だから感謝してね?」

ハルカ「…………」

 

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ミア「ああそれと、隠れて人の写真撮るのただの盗撮だからね?ハルカがやってる事はストーカーと同じだよ?」

ミア「親友だからこそあえて言わなかったけど、やめた方がいいよ。正直キモいし」

ミア「そろそろ行かなきゃ。私はハルカと違って友達たっくさんいるの。だから常に予定がいっぱいなんだよね〜」

ミア「あ、そうそう。これからも“親友”として仲良くしていこうね、ハルカ。じゃあね〜」

ハルカ「…………」

 

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ハルカ「……どいつも…こいつも……」

 

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ハルカ「私の事バカにしてっ!見返してやる…!痩せて今よりも可愛くなって、あいつらの事絶対に見返してやる!」

 

〈こうして私は、生まれて初めてのダイエットを決意した〉

 

つづく

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